現代空想戯曲短篇集

・山小屋日記　・lament　・ヒーロー

さあ、神秘が開拓されて現実になる現代に、何を空想しましょうか。

2002年。彗星マジックを立ち上げた年。
モスクワ劇場占拠事件があった年。
国の正義のために、国民がたくさん犠牲になりました。
そんなニュースを聞きながら書いた戯曲を、気がついたら10年もちまちま書き直していました。
納得できないからでしょう。事件にも物語にも。

2006年。僕が殺人の検挙率を知った年。
約95%。20人に1人は、捕まってない。
その人はどこに行ったんだろう？
誰かが誰かを殺して誰かが怒って誰かが泣いて誰かが探して誰かが報道して僕らが知って、忘れて。
どこに行ったんだろう。意外と近く？遥か遠く？深宇宙？

2012年。今。
昔から考えていることに、未だ納得できる答えが出せません。
だから委ねてみようと思いました。

2002年、執筆。「山小屋日記」
2006年、執筆。「lament」
2012年、執筆。「ヒーロー」

現代空想戯曲短篇集。
劇場にてお待ちしております。